仙台の空き家問題への取り組み

空家

全国的に大きな問題として取り上げられることの多い空き家問題ですが、仙台も例外ではありません。

適正な管理がされていない空き家は、地域の景観を損ねるだけではなく、犯罪を誘発する恐れや、倒壊などの危険もあります。

いつか、自分の実家や隣の家が空き家になるかもしれません。

空き家問題は、誰しもが人事では済まされない大きな問題なのです。

仙台の空き家事情

東日本大震災後に需要が増え、仙台市全体の空き家率は2013年度の調査で、総住宅数の内9.4%(56030戸)と、かなり狭まったこともありましたが、それも一時的なことでした。

一世帯あたりの人員数の減少、高齢者の単独世帯、高齢夫婦世帯が増加しているため、今後、空き家問題はより深刻化すると予想されています。

2013年8月の時点で、仙台市が把握している適正な管理が求められる空き家は430戸、内53戸に関しては、所有者等が確認できない、所有者が存在しない等の理由により対応が困難な状況となっているようです。

仙台市の空き家対策

このような状況を受け、2014年から仙台市でも空き家対策条例が施行され、管理不全であるとみなされた特定空き家等に関して、勧告・措置命令・代執行等を行政が行えるようになりました。

勧告を受けると、固定資産税の軽減措置が受けられなくなり、更地の状態と同じ6倍もの固定資産税が課せられます。

また、命令に違反すると50万円以下の過料を科せられることになりました。

※特定空き家等とは、放置すると著しく危険または衛生上有害となる恐れなどのある空き家を指します。

特定空き家等にしないために自分でできること

空き家の倒壊等により、損害賠償など管理責任を問われることがありますので、そうならないように適正に空き家を管理していきたいですね。

仙台市では、下記のような取り組みを推奨しています。

  • 建物等には施錠をし、定期的に建物や敷地を確認する
  • 除草、樹木の剪定
  • 定期的に建物内に風を通し、雨漏り等の確認をする
  • 建物の状態によっては、解体を検討し、専門業者に相談する

サービス業者を利用しての取り組み

条例が施行されて以降、仙台市では空き家の管理サービスを始める業者が増え、その需要が高まっています。

空き家が原因となる事件などを抑制することを目的として始められた「ワンコイン空き家点検サービス」が好評なようです。

サービス内容

  • 管理看板を設置し、近隣の方などからのクレームを一次受付
  • 月に一度の巡回で、建物などの目視点検、ポスト内のチラシを処分
  • 写真付きの巡回報告書をEメールで送付
  • 修理等が必要と思われる場合に連絡

オプションとして、死角などの詳細点検、緊急時(地震・台風時など)点検、除草、立木剪定なども行ってくれます。

遠方に住んでいるなど自分で管理することが難しい方は、他にも様々なサービスを行っている業者がありますので、このようなサービスを利用して管理していくといいかもしれません。

まとめ

住宅

解体費用や固定資産税等の経済的理由や、相続者が決まらない等の法律的理由など、様々な原因から空き家が放置されてしまっています。

一気に解決することは難しいかもしれませんが、自分にできることから取り組み、近隣の方などへ迷惑をかけてしまうような事態にはならないようにしていきたいですね。

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